帰国子女の母の軌跡

5月に自分の本の出版予定なのですが なぜ本を書こうと思ったかの原点が
この本です
実は自分の亡くなった母親が生前書いていた原稿を亡き父が編集して出版した本です




いまだに売れているようですのでちょっとびっくりしていますが

クチコミで多くの海外の日本人学校や図書館にあると聞き、本を書くことによって自分の命は

この世の中から消えても まだ世界中のどこかでその本を読んで少しでも元気になる人が

いるなら すばらしいことだと実感したのです







物語りはドキュメンタリーなので恥ずかしい想いもあるのですが 昭和30年代にプロペラ機で

アメリカの大学で教鞭をとっていた父を追いかけて母と幼い子供を連れてアメリカに向かうところから

はじまります

ALWAYSや三丁目の夕日など当時の復刻がブーンになっていますがまさにその頃に米国に

いる日本人は本当に少数でした

文化の違いことばの壁さまざまな障壁を乗り越えて日本人が海外で生きていくことの大変さ

は想像を超えるものでしたが 楽しい日々でもありました

身体の大きな同級生にいじめられたり 街のショッピングセンターではよく チャイニーズ!とかジャップ!

と野次を浴びせられました

それが一所懸命ピアノを習ってコンクールで準優勝したり 学校で一番の成績をとったりする原動力だった

のかもしれません

アメリカ国籍と日本国籍をふたつ持っていたいましたのでアメリカではジャップといわれ日本では帰国子女で

日本が変だといわれた幼少期は結構きつかったなぁと今になれば笑って話せますが当時は本当に大変でした

いまはハーバードビジネススクールというアメリカ人でも最も優秀なビジネスマンの学ぶ場所で自分が教えていることは何か因縁のようなものを感じます




自分の出版させていただく本も何十年も経ってもどこかで誰かが読んで元気になる!と思ってもらえるような

本になれば本望です




母の本にご興味があればぜひご一読を^^




【内容情報】(「BOOK」データベースより)

帰国子女の原点―羽田をプロペラ機でたち、1960年代の良きアメリカ、カナダで懸命に生きた母の日記。

【目次】(「BOOK」データベースより)

1部 アメリカ日記(羽田をあとにシアトルへ/グレート・ノーザン鉄道の旅/リンデグレン先生夫妻との再会/カーボンデールの生活/日本人とアメリカ人/戦争の爪跡と日米安保の余波 ほか)/2部 カナダ日記(カナダへの第一歩/オタワの学校生活/バイリンガルの嵐の中で/カナダのクリスマス/ディスコパーティ/さよならオタワ ほか)





あとぐぐっていたらどなたかかわかりませんが感想をお書きいただいていたので転載させていただきます



ここ数回堅めの本が続いたので、今回は気楽に読める本を紹介します。ご主人の研究の為に幼い二人の子供と共に、60年代羽田をプロペラ機で出発し、アメリカ・カナダで過ごされた経験が、妻と母親としての視点から書き綴られています。JALの接客の様子から始まり、北米での日常の生活、一時帰国の際の子供の様子等その時々の著者の思いが実によく描かれていて、当時の様子が手に取るようにわかります。比較的容易に海外に行け、情報も机上のコンピュータで瞬時に入る今、この本を読むと隔世の感を抱きます。ただ、どの時代でも変わらないのは家族間の愛情であることも、強烈なメッセージとして読み手に伝わってくる、なにか昔の古き良き日本の映画を見たあとのような、温かいものが心に残る本でした。海外在住経験のあるなしに関わらず、現在子育て進行中の保護者の方々には、きっと私の感じたものが感じられると思います。また、海外体験を持つ生徒のみなさんも、子供として自分自身大変だったでしょうが、親もそれなりに大変だということがわかると思います。私自身見識が無いため、あまりよく飲み込めませんでしたが、様々な民族の共棲する北米大陸で日々起こっている個人・集団レベルでの軋轢も描かれていて、日本も将来このような問題を抱えるのかと、その対応の難しさを感じました。


http://item.rakuten.co.jp/book/718891/
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帰国子女の母の軌跡/平野 利枝子

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